一級建築士事務所エンラージ|八王子市・日野市を拠点に価値のあるリノベーション&リフォームをご提案いたします
窓を考える。⑤
公開日:2018/7/28
皆様こんにちは?
少し涼しくなったなぁと嬉しく思っていましたが、台風が上陸してしまいましたね
ハリケーンに名前が付けられているように、台風にも名前が付けられています。
台風の発生領域内にある14か国で事前に名前を140個用意しているそうで、今回の台風12号はジョンダリと命名されたそうです
この土日に外出予定の方は、お出かけの際は十分に気を付けてくださいね
さて、今回は『窓を考える。』最終回、「窓の形状」についてお送りしていきます
日本の多くの住宅では、一般的に引き違い窓が多用されています🏠
住宅から学校など日本の多くの建物・施設に使われているので、とてもなじみ深い窓です。
なじみ深いこの「引き違い」、メリット・デメリットがあります。
【メリット】
①左右開閉のため、窓前に家具や観葉植物を置くことが可能
②開口幅を自由に調整可能
③子供や車いすの方でも無理なく開閉できるユニバーサルデザイン
④窓枠から外すことができるため、大きな家具・家電搬入が容易
【デメリット】
①室内から外側ガラスの掃除が難しい(特に2階)
②開閉には四方にすきまが必要になるため、高気密が得られない
③開口部が大きいため、外部からの侵入経路になりうる
④通風性に不安(正面からの風は入りやすいが、脇を流れる風は室内に取り入れにくい)
これらのデメリットを考慮し、最近では部屋や使用用途、外観からのデザイン性等に合わせ、引き違い以外の窓を採用する方が増えています
たとえば、引き違い窓のデメリットとして挙げた「通風性」。
この通風性がメリットになる窓として、「縦すべり窓」という窓があります。
縦長のシルエットでデザイン性や防犯性、外からの視線を遮る効果もあるということで、近年採用する住宅が増えている窓の1つです。
縦すべり窓は室外側にガラスが突き出るので窓の脇を通る風をキャッチし室内に取り込みやすくなります
そして、室内の空気を効率よく室外に出すので、換気目的にも最適です。
?こんな感じです
こちらの窓にもデメリットがあります
室内側へガラスを突き出すので、開口時に雨が降ると室内側のガラス面が濡れることがあります。
また、窓のサイズによっては規格のカーテンやブラインドの使用が難しく、特注になる可能性があります。
窓の形状はこの他にも、横すべり窓、内・外倒し窓、片開き窓、突き出し窓、上げ下げ窓、ルーバー、オーニング窓、フィックス(はめ殺し)窓などなど、たくさんあります
これらの窓ももちろん、それぞれにメリット・デメリットが存在します。
そして、窓の形状によって建物全体のデザインにも影響してきます。
「何の目的でその場所に窓を設けるか」「その窓がある部屋はどのように使うのか」「家族のプライバシーを守れるか」「建物の形状・デザイン・雰囲気をどのようにするか」…
窓の形状を考える際は、このようなことも考慮するとより良い住まいづくりに繋がります🏠
『窓を考える。』シリーズ、いかがでしたでしょうか?
「ここまで読んだけど、結局自分たちの生活、住まいにどんな窓が合うのか分からない」という方。
是非一度ご相談ください!
皆様それぞれのお暮しに合った『窓』をご提案いたします
日野支店:川崎🐰